|
|
朝鮮 5両銀貨 1892年 KM114Korea銀品位.900 直径約37mm 約26.95g
1876年日韓修好条規 (江華条約) を機に、政治的・経済的に日本が進出した。この5両は日本の円銀と同一規格である。1905年韓国保護条約 (乙巳条約) により、保護国として総督府を設置した。光武9年 (1905年) 以降の貨幣は、大阪造幣局で製造された。 |
|
|
中華民国 1元銀貨 1888年 KM―China銀品位.880 直径約38mm 約26.7g
1911年に辛亥革命が起き、翌1912年に中華民国が成立した。共和国になってからは、袁世凱や孫文を描いた銀貨が大量に鋳造されたが、この試鋳貨は極印をイギリスに発注して製作したものです。他に、イタリア製、アメリカ製、オーストリア製、日本製の極印を用いて、製作されたものもあります。 |
|
|
香港 1ドル銀貨 1866年 KM10Hong Kong銀品位.900 直径約38mm 重量約26.96g
1842年南京条約により香港島が英国の直轄殖民地となりました。当初は海峡植民地のコインを使用していましたが、1866年最初の造幣局が開設されてこの1ドル銀貨が鋳造されました。1868年 (明治元年) に香港造幣局が閉鎖され、貨幣製造機は大阪造幣局へ譲渡されました。 |
|
|
カンボジア 1ピアストル銀貨 1862年 KM149Cambodia銀品位.900 直径約38mm 重量約26.96g
カンボジアは1860年ノロドム王即位直後から内乱が勃発しました。フランスと保護条約を結び、1875年に1860年銘でノロドム王を描いたフラン (ピアストル) 制のコインが発行されました。カンボジアはシャム (タイ) と国境を接し、インドシナ連邦成立の際は、シャムの領土の一部がカンボジアに編入されました。 |
|
|
フランス領インドシナ連邦 ピアストル銀貨 1889年 KM5French Indo China銀品位.900 直径約38mm 重量約27.22g
1873年ハノイ陥落により、翌1874年第二次サイゴン条約が締結されました。1884年第二次フエ条約により、北部ベトナムはフエ朝廷から分離されて保護領トンキンとなりました。中部ベトナムは、保護国安南としてベトナム皇帝の統治が継続されました。1887年インドシナ連邦成立し、1899年保護国ラオスもフランス領インドシナ連邦に編入されました。1885年フランス領インドシナ銘のピアストル銀貨制度を創設しました。イギリス貿易銀と量目を合わせるため、1895年途中で27.215gから27gに量目変更しました。 |
|
|
ビルマ ルピー銀貨 1852年 KM10Burma銀品位.917 直径約31mm 重量約11.66g
イギリスはフランスの支配に対抗するため、3度にわたるビルマ戦争の結果、アラウンパヤー朝を滅ぼし、1886年宗主国の清との協定によりビルマをインド帝国に併合しました。ビルマのキャットはインドのルピーと等価です。孔雀を描いた銀貨4種は、ヒートン製の極印を用いてマンダレー造幣局にて製作しました。 |
|
|
インド モハール金貨 1841年 KM461India金品位.917 直径21mm 重量11.66g
1765年イギリスの東インド会社がインドの実質的支配者となり、同社銘の各種コインを発行しました。これらのコインの表面には、イギリス国王または女王の肖像を描いています。1857年セポイの反乱により、1858年東インド会社解散しました。これによりコインの表記から EAST INDIA COMPANY が消えました。ほとんどが銀貨であるアジア圏のなかで、数少ない流通用金貨です。 |
|
|
オランダ東インド デュカトーン銀貨 1739年 KM711Netherlands East Indian Company銀品位.941 直径約42mm 重量約32g
オランダの各都市が合同して、1602年オランダ東インド会社を設立し、現在のインドネシアの各地に進出しました。VOC は、連合東インド会社 (Vereenigde Oostindische Compagnie) の頭文字です。1619年バタビア (ジャカルタ) に商館を建設し、香料貿易やジャワ島の植民地経営に従事しました。17世紀前半に最盛期を迎えますが、植民地経営の失敗から1800年に会社は解散しました。 |
|
|
フィリピン 1ペソ銀貨 1905年 KM168Philippines銀品位.900 直径約38mm 重量約26.96g
1521年スペインのマジェラン探検隊が寄港し、1542年フィリップ (2世) にちなんでフィリピンと命名されました。1898年アメリカ=スペイン戦争の結果アメリカの管理下となり、裏面に United States of Americaの 銘のある銀貨、銅貨を発行。1935年に独立準備政府樹立されました。 |
|
|
アンダマン諸島 ルピー銀貨 1866年 KMTn2Andaman Islands直径約28mm 重量約9.1g
アンダマン諸島はインド東部ベンガル湾に浮かぶ島々で、1857年セポイ反乱以降イギリスの流刑地として人口が急増しました。2種類のルピー (トークン) 銅貨が発行されました。1861年銘は海峡植民地の1セント銅貨の肖像で、1866年銘はインド 1/2アンナ銅貨の肖像です (裏面は共通)。いずれも肖像中央に孔があいています。1877年にイギリス女王がイインド皇帝に即位した後は大部分が回収され、非常に希少な銅貨です。 |